Happy boy, sad boy on scooter – Handling kids’ present expectations at Christmas

お子さんがクリスマスプレゼントに期待しすぎていませんか?

兄弟姉妹がもらったクリスマスプレゼントが、自分がもらったプレゼントよりいいものだ、とお子さんが思ったら、あなたはどうしますか? 

お子さんが兄弟姉妹(または、いとこや友達)がもらったクリスマスプレゼントについて、恨んだり、うらやましがったりしたら、親として最初に突き止める必要があるのは、クリスマスプレゼントが本当に問題なのか、それとも、本当は他の理由で感情的になっているけれど、それをどう表現していいのか、子どもがわからないのかです。  

もしお子さんが、自分の欲しいものがもらえなかったことが原因であれば、親にとっての課題は、物を与えることで愛情を表現するのではなく、どうやって愛情を子どもに示すことができるかです。今の子どもたちは、消費社会で成長しています。家族や友達が色々な物を手に入れている社会で、他人と自分を比べることによって問題が起こりうることを、子どもが理解するように手助けするには、どうすればいいのでしょう?

もちろん、子どもたちに贈るプレゼントの価格をなるべく均等にするだけでなく、子どもの期待になるべく沿った、子どもが興味のあるプレゼントを選ぶのは、親として思いやりのあることです。でも、公平で理にかなうように努めることには限界があります。子どもが欲しいものと、子どもに与えることができるものに差が出る可能性はあるのです。

子どもが楽しめる、子どもが欲しがっていたプレゼントと、現実的に買ってあげられるプレゼントのバランスを見つけることが必要です。                                                                                   

子どもにとっては受け入れることが難しいかもしれませんが、欲しいものがいつでも手に入るわけではないというのは普通のことだ、ということを子どもに伝える必要があります。子どもにとって簡単に理解できることではありません。大人でもなかなか理解できない人もいます。現代社会では、最高のものを手に入れるべきだ、あなたはそれを手に入れる価値がある、などのメッセージが宣伝広告で流れているのですから、なおさらです。多くのマーケティングや宣伝のメッセージが、子どもたちをターゲットとしているので、子どもがそのメッセージに感化されると、好き嫌いが激しく、いろいろと要求してくる傾向があります。

一般的に、広告業界のプレッシャーに根負けするのではなく、他の見方があることを子どもたちに教える責任が親にはあると、私は思います。「物を欲しがる」メンタリティーや、人より持っている物が少ない、またはあまり高価なものを持っていないことが自分の価値を下げてしまう、などの考えを持つことは、とても悲しいことです。このような社会の影響に、親として立ち向かいたいところです。 

おもちゃを壊したり、雨の中におもちゃを放っておいたり、親にものすごく高価な物を買うようにねだって、もらった次の日にはもうそのおもちゃの事は忘れてしまう、なども、似たような考え方が基になっています。物は何でも使い捨てで、すぐに最新のものに買い替えることができると考えるのではなく、自分の持ち物を大事にして長持ちさせたり、高価な買い物には慎重になったりすることは、子どもにとってよいことです。(環境や親の財布にもよいことですね!)

どの家庭も、その家庭でまかなえる範囲で生活していかなければなりません。プレゼントを受け入れて感謝することは、他人を思いやることなのだ、と子どもが学ぶことも大切です。皆さんも子どもの頃、親や祖父母から、「気持ちが大事なんだ」「もらうより与えることの方がよいことだ」など聞きながら大きくなったのではないでしょうか。 

最近新たに見直されていることかもしれませんが、感謝の気持ちの大切さは今に始まった事ではありません。感謝の気持ちでプレゼントを受け取ることは、社交スキルの一つです。最新のおもちゃを得意げに見せびらかして、他の子どもに不快な思いをさせるようなことはしない、などがそのようなスキルにあたります。また、あまり興味のない物を親戚からもらっても、ぐずったり文句を言ったり、不機嫌そうにありがとうを言ったりしないことも、このスキルにあたります。

もし子どもが感謝の気持ちでプレゼントを受け取らなかったら、ブツブツ文句を言うのはよくないことで、プレゼントをくれた人が傷つくことを、親が子どもにはっきりと伝えることが必要です。 

このような状況に子どもがどう対応しているか、親が気をつけていることが大事です。普段の生活でのやり取りの中で、子どもが感謝の気持ちを持つことを練習する必要があるかもしれません。

このような社交スキルは、練習して身につけることが可能です。クリスマスには、子どもたちはワクワクした楽しい日を送ることが出来ます―子どもが成長する中で、プレゼントをあげたりもらったりすることについてより深く理解することで、その楽しみが増すことでしょう。