unhappy couple in bed looking at each other

クィーンズランド州の保護者の皆さんが眠れないほど心配している悩み事トップ3

今年で3回目になるクイーンズランド子育て調査の結果が発表されました。

クィーンズランド州のパパ・ママが、眠れなくなるくらい心配している子育ての課題トップ3は何だったのでしょう?

  1. 子どもに健康的な生活をするように励ます
  2. 適切なスクリーンタイム(スマホ、タブレットなどを使う時間)を維持する
  3. 子どもが感情的になった時に対応する

約2,000名の保護者の皆さんが調査に回答した結果:

  • 52% が、子どもに健康的な生活をするように励ますことが、自分の悩みのトップ3に入っていると答えました
  • 43% が、適切なスクリーンタイムを維持することが大きな心配事だと答えました
  • 36% が、かんしゃくなど、子どもが感情的になった時にどう対応すればよいか、心配していると答えました
  • 28% が、子どもが言うことを聞かないとき、また子どもがいじめられている時にどう対応すればよいか悩んでいると答えました

健康的なライフスタイルを励ますことは、年齢が小さなお子さんのいる家庭で特に課題として挙げられています。もう少し年齢が上のお子さんがいる家庭では、子どものメンタルヘルスや学校の勉強が心配事として挙げられています。

子育てのエキスパートでTriple P創始者でもあるマット・サンダース教授は、子どもに健康的な生活を促したり、スクリーンに依存しないように促したり、子どもの感情に対応したりするベストな方法は、親自身がよい見本になることだと話します。

「子どもの行動の多くは、私たち大人の行動から学んだものです。ですから、健康的な食事や生活習慣を選択する方法、スクリーンタイムを適切にする方法、自分の感情に適切に対応する方法は、親が子どもに見せてあげるといいんですよ」とサンダース教授は言います。

昨今の課題としていじめがありますが、この調査では40%の親が、自分の子どもがいじめられたことがあると答えています。そのうち、84%は他の子どもに直接いじめられたことがある、27%は兄弟に、14%はソーシャルメディアなどのネットでのいじめにあったことがあると答えています。

この調査では、過去12カ月の間に子どもへのしつけ方について大きなシフトがあった、とサンダース教授は語ります。昨年の調査では、子どもを絶対にたたかないと答えた保護者は41%でしたが、今年の調査では52%に増えています。

「子どものしつけに、前向きな子育ての手法を使う親が増えていることも、この調査では示されています。例えば、親がなぜ怒っているか子どもに説明する、子どもの行動がなぜよくないのか説明する、おもちゃや機器を取り上げたり、静かな場所に子どもを移動させて落ち着かせ、自分の行動について考えるように促す、などがあります」とサンダース教授は言います。

「子どもの行動を改善して、その成果を長期的に維持するには、前向きな学びのための手法を用いるほうが、子どもを叩くよりもずっと効果的であることは、研究の結果から間違いありません」

一貫したルールや習慣がある、親が適切な期待を持つ、そしてよくない行動には適切な結果を用いる―そのような前向きな環境で育つ子どもは、コミュニケーションや社交のスキルに優れ、他の人たちとより前向きな関係を作り、学校生活もうまくいく傾向にあります。そして長期的には、就職や健康にもよい成果をもたらす、とサンダース教授は語ります。Triple Pを受講する親も、ストレスや落ち込みが少ないと言われています。