mother touching little girl's face as they smile at each other

歩数を数えることがあるけれど、
話す言葉の数は?

肥満や循環器疾患の対策として、一日に歩いた歩数を測るリストバンドが人気なのはまぎれもない事実です。でも、赤ちゃんや子どもに日々話しかける言葉の数を知ることはもっと重要かもしれませんよ。子どもに話しかける言葉の数が、子どもの将来の学業成果にとって重要な要素である可能性が研究で示されているからです。

早すぎることはありません

親や保護者の子どもへの話し方は、子どもが話し言葉を学んだり理解したりするのに役立つだけではありません。子どもの知能の発達全般にも役立つのです。でも、子どもは話せるようになるずっと前から、人の言っていることが理解できることに気づいていない親御さんが多くいらっしゃいます。(お父さんやお母さんが交通事故などに反応して感情的な言葉を使っているのを、乳幼児が後部座席で聞いて身につけてしまっていたことに後から気づく、のような例は典型的な例ですね!)

大人になってから外国語を学んだことがあれば、自分が流ちょうにその外国語を話せるようになるずっと前から、言われたことが理解できるようになっていた経験があるかもしれません。話し方を身につけている段階の赤ちゃんには、何と言えばいいのか理解するだけではなく、正しい音を発するために、舌、唇、歯、息をどのようにコントロールすればよいのか知る、というもう一つの課題もあるのです。(この問題を解決するために近年誕生した興味深い方法の一つは、様々な種類の赤ちゃん用の手話の開発です。このような方法は、子どもが「口のメカニズム」をすべて習得する前からコミュニケーションすることを可能にします。ただ、このようなコミュニケーション法が子どもの言語の発達全般に何かしらのメリットがあるという証拠はあまりありません。)

研究でわかっていること

多数の幅広い研究のおかげで、言語の発達には産まれてからの3年間が特に大切であることがわかっています。この話題における代表的な観察研究の一つでは、親子の会話で多くの肯定的な関わりがあったり多くの語彙が使われたりすると、子どもが語彙を増やすスピードが向上することが示されました。一方で、会話よりも指示をすることや叱ることに注意が偏り、子どもにあまり話しかけなかったり、使う言葉の数が少なかったりする親もいます。

様々な理由から、社会的・経済的に困難を抱える家庭にこのような傾向が見られます。長期的に見ると、他の子どもより何百万語以上もの言葉に実際に触れている子どももいるというのが、その全体的な結果と言えるでしょう。これは「言葉のギャップ」と呼ばれ、子どもが学校に入学した後のIQや学業成果に関連していると言われています。(ここで一つ強調したいことは、経済的に困難を抱える家庭でも、外国語を話す家庭などでは、子どもの学びを豊かにする様々な文化的経験ができることです。)

この言葉のギャップをどのように埋めることができるかについての新しい研究は大変興味深いものです。スタンフォード大学と支援事業を行う機関との連携による研究では、乳児の脳の発達への支援を助ける目的で、語彙が豊富な子どもへの話しかけに関する支援を保護者に提供しています。2014年11月に発表された中間報告では、この支援を受けた親は2歳児に話しかけた量が25%増加したことが示されています(比較対照群は8%のみの増加)。支援を受けた親の子どもは、「言語を処理するスキルが顕著に優れていた」ことも報告されています。言葉のギャップを埋める活動をしている他の皆さんと同様に、このプロジェクトからの次回の結果報告が待ち遠しいです。

結果を待っている間に親御さんに安心していただきたいのは、Triple Pの主要な原則の一つである「前向きな学びの環境づくり」も他領域の研究により支持されていることです。子どもが最初に出会う先生として、親が担う役割についてもっと知る手助けとなる事は、どのような事でもいいことですよね!

今から始められること

  • 保護者の皆さんが始められる最も大切なことの一つは、いろいろな物事について話したり説明したりすることです。赤ちゃんは当然返答することはできませんが、それでもあなたが経験していることを説明しながら子どもに話しかけるようにすることは出来ます。「あっ、この赤い花すごくおもしろい。葉っぱに黄色い点々があるの、見える?どんなにおいがするんだろう。うーん、すごくいい香り。香水みたい。○○ちゃんも嗅いでみる?」のような感じです。同じ言葉を色々な言い方で言ってみてください。それは子どもが様々な意味や文の構成を学ぶ方法なのです。
  • 子どもが様々な経験、本、その他の書物に触れることも、言語の豊富な環境を子どもに与える方法に含まれます。子どもに本を読む、図書館に行く、親が読書を楽しんでいるところを子どもに見せるなどの方法は、どれも大変効果的です。
  • 子どもが話せるようになったら、子どもに質問して、子ども自身がしていること、または親がしていることについて子どもに話してもらうように促すのもよいでしょう。子どもにしてみれば、世界は巨大な謎のようなものです。親子が会話することで、お互いを助けながらその謎を解いていくのです。このような方法で日々の日課や外出時に対応したり、子どもの発達を自分がどのようにサポートしているか理解したりすることは、親としてより自信を持ち、毎日の日課をより楽しくする手助けとなります。
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