little girl kissing pony on the nose

お馬さん買って!(しつこくせがまれると困りますよね)

現代の生活では、マーケティングや宣伝の誘惑が当たり前のように見られますね。大人でもその誘惑を避けるのが難しいのですから、子どもにとったらさらに難しいのではないでしょうか?

子どもがとても小さなときに、子どもが欲しいものを買って、子どもが泣き叫ぶのを止めようとする気持ちを強く感じることもあるでしょう。ほんの小さなものでも、数分は平和が戻ってきます。子どもが欲しいものはとにかく買ってあげればいいんだ、という人もいます。

物を買ってあげるのがいいのかどうかは、その状況によります。お腹がすいている、のどが渇いている、疲れている、一人でいるのが寂しい、悲しいなど、子どもの機嫌が悪い理由はいろいろ考えられるでしょう。子どもを気にかけている親として、子どものニーズを満たしてあげることは、暖かく愛情のある親子関係の一部です。 

ですが、子どもの機嫌が悪い時に、子どもが甘いもの、新しいおもちゃ、もっとビデオを観たいなど、必要ではないものを要求してくることもありますね。そんな時に、親が根負けしてほしいものをあげてしまうと、小さな子どもは思いがけずこう発見するのです―泣き叫んだり物を投げたりすると、欲しいものがもらえるんだ。

同じように、年齢の大きな子どもも、テレビのコマーシャルでおもちゃ、服、ファーストフードなどの宣伝を見ると、それを買ってもらえるまで文句を言ったりねだったりすることがあるでしょう。

ひょっとすると、もともとこのような物を子どもには買ってあげようと考えていたのかもしれません。でも、買ってあげるタイミングを子どもがしつこくせがむまで待つと、せがむことで欲しいものがもらえると、思いがけず子どもに教えてしまうことになるのです。

悲しいことですが、どんなに理不尽な要求でも子どもにダメと言えない人もいます。長時間働いていて、子どもと過ごす時間が少ないこと罪悪感を感じているからかもしれません。離婚などで子どもと離れて暮らしていて子どもと過ごす時間があまりない、または祖父母の立場で孫となかなか会えない、などの理由から、子どもに「楽しい人」だと思ってほしいという気持ちからかもしれません。

もちろん、わざと子どもの機嫌を悪くするようなことはしてはいけません。でも、ダメなことはダメと子どもに言わず、「悪い人」にならなければ、子どもとのよい関係を築けると考えることはよいのでしょうか。それでは、子どもの気持ちを物で買うような関係になってしまうのではないでしょうか。子どもにとって、親にとって、これはよい状況ではありません。

買い物に行っても物を欲しがったり、プレゼントやおやつをいつも買ってもらえると期待したりしないことを子どもに教えることは大切です。適切な制限を設けて、その状況では何が適切か、分かりやすく子どもに示すことが大切です。

これを実行するには、親も(そして祖父母も)新しいスキルを学ぶ必要があります。かんしゃくのように泣き叫ばれても根負けしないようにするのは大変なことです。その時の親のストレスレベルに左右されます。子どもが適応力や思いやりのある大人に成長するため、という長期的なゴールにフォーカスすることが、確かに役に立ちます。でも、もし子どもにダメと言うことがどうしても難しいと感じたら、なぜ難しいのか理由を考えてみることも役に立ちます。そして、子どもに健全な制限を設けるために必要なスキルを身につけるためにできることから始めてみましょう。