dad playing backyard soccer with daughter

子どもと一緒にアクティブになりましょう

日本の子どもたちは、「世界で最も健康な子どもたち」と言われているのをご存知ですか?反対に、イギリス、アメリカ、オーストラリアの子どもたちは、世界の中でも不健康な子どもたちだと言われています。

先進国の中でも、日本の子どもの肥満率は大変低いと報告されています。日本では、学校に歩いて通学するのが一般的であることも、肥満率の低さに貢献していると提示する研究もあります。健康的な日本の食事(脂肪が少なく、野菜や果物を多く含む食事)などの、一般的な日本のライフスタイルも貢献しているのでしょう。

日本では、学校での運動にも重きを置いています。「体育の日」と呼ばれる祝日もあるくらいです。

では、何が問題なのでしょう?

それでも、他の先進国と同じように、子どもが外で遊ぶことが少なくなっていることは、日本の社会でも懸念されています。

この傾向は、世界中の子どもたちに関する懸念です。体を動かすことについては、無視できないエビデンスがあります:身体的な活動は、子どもの健康レベルや神経の発達に効果があるだけでなく、自己肯定感やメンタルヘルスにも効果があるのです。

どんな効果があるのでしょう?

子どもが週末のスポーツ活動などに参加することのメリットの一つは、学校での友だち以外の子どもたちと交わる機会があることです。

また、スポーツをすることで、ゴールを達成するためには練習したり、努力したりする必要があることを子どもが理解することにも役立ちます―スポーツに関するゴールだけでなく、長期的な計画を必要とする事柄に関わるゴールも含まれます。

テレビでスポーツを観ていると、アスリート達一生懸命トレーニングをしたり、チームメイトの活躍を一緒に喜んだりしているところを子どもが見ます。スポーツが子どもの社交スキルや対人スキルを身につける機会となっていることが、そこからもわかるでしょう。

でも簡単ではありません

子どもが体を動かすことを励ますことが難しい状況もいくつかあります。例えば、ひとり親のご家庭では、子どもさんを学校外の活動に参加させることは、時間的にも(例:親が長時間働いていて、送り迎えができない)、また経済的にも難しいこともあるでしょう。

また、さらに大きな問題は、多くの子どもたちが、ビデオゲームやコンピューターゲームなど、屋内での「遊び」を好む傾向にあることです。スポーツに参加するよりも、テレビでスポーツ(そして他の番組)を観る方に時間を費やしていることが多いのではないでしょうか。

大人から始めましょう

このような状況で、アクティブなライフスタイルをどうやって子どもに促すことができるのでしょう?私たち大人ができることの一つは、自分自身がアクティブになることです!特に年齢の低い子どもたちは、周りの人がしていることを真似するのが好きです。大好きなアイドル歌手の振り付けや、保育士の先生たちが教えてくれる振り付けを子どもが真似するのは、大人が促さなくてもできますよね。でも、それをアイドルや先生たちだけに任せていていいのでしょうか?

運動しながら愛情表現

もちろん、体を動かすことは、子どもだけでなく、大人にもよいことです。ということは、子どもと一緒に体を動かすことは親であるあなたにとってもメリットがあるのです。でも、健康にいいと言われてもなかなか体を動かせない、と感じていたら、こう考えてみるのはいかがでしょう:親と一緒に何かすることは、いくつになっても、子どもにとってはスペシャルなことなのです。

親が子どもと何かするということは、子どもにとっては、親が自分との時間を楽しい時間、特別な時間、価値のある時間、と思ってくれている、という証拠なのです。簡単に言えば、親子が一緒に何かすることは、親が子どもを愛しているという証拠なのです。

体を動かすことが、家族の健康だけでなく、家族の人間関係にも役立つと知ったら、体を動かすことに対する考え方が変わってきませんか?

仕事や家事に加えて運動を日常生活に組み込むことは大変かもしれません。でも、たとえ1日10分でもいいですから、体を動かすことを考えてみるのは効果的です。早歩き、家の周りをぐるっと自転車で回る、音楽に合わせて踊る、縄跳び、他にも簡単で楽しい体の動かし方があると思います。小さな努力でも、大きな成果が得られますよ!