「僕・私は大丈夫」―困難に対応するスキルを子どもに教えましょう - Triple P ―前向き子育て
toddler sitting in passenger seat of helicopter with Dad in pilot's seat

「僕・私は大丈夫」―困難に対応するスキルを子どもに教えましょう

親の子育てスタイルに「ヘリコプター・ペアレント」と呼ばれるものがあります―いつも子どもの周りにいて、子どもの生活に過剰に関わり、子どもがするべきことを親がしたり、子どもが少しでも不快な思いをしないように子どもを助けたりするスタイルのことです。また、「雪かき」「ブルドーザー」と呼ばれる子育てスタイルもあります:子どもが問題にぶつからないように、親が物事を解決するスタイルです。もちろん、親には子どもに愛情を注ぎ、危険やケガなどから子どもを守る役目があります。でも、助けすぎてしまうことによるダメージ、特に長期的なダメージも現実に存在するのです。

子どもの生活に関わるように、そして深刻な争いに巻き込まれないように子どもを監督するように、と親は周りから言われます。身体的または心理的なダメージや危害が子どもに降りかかることは、誰も望みません。でも同時に、親が子どものために多くをしてあげすぎることで、子どもが親に頼りすぎてしまう状況に陥ることもあるのです。

バランスが大事です

子どもが失敗するかもしれないリスクにさらされることがとにかく耐えられない、と思う親もいるでしょう。でも長い目で見ると、失敗のリスクを経験しないことは、子どもの自己肯定感によい影響を与えません。自分で問題に対処したり、困難に立ち向かったりする自信が身につかないからです。バランスが大事なのです。

子どもを守りたいと思うのは自然なことですが、ガッカリすることから完全に子どもを守ることはできません。人生はジェットコースターのようなもので、浮き沈みがあるものです。子どもだって、いい日もあれば、あまりよくない日もあるのです。物事がうまくいかなかったり、がっかりしたりすることは、人生の一部です。

もしあなたが子どもの人生に起こるすべての失望や困難を避けようとしているのなら、子どもが自分の経験から物事を学ぶ機会をなくしているようなものです。子どもはある程度の失敗を経験する必要があります。失敗をとおして、同じ失敗を繰り返さないように学ぶのです。

間違いや失敗は大事な教訓を子どもに教えます

親は子どもに、適度なリスク、失敗、、失望を経験させる必要があります。同時に、子どものためにすべてしてしまうのではなく、物事がうまくいかなかった時にそこから立ち直るための、気持ちの支援をしてあげることが必要です。子どもが自然に困難に対応できると期待することは出来ません。子どもの年齢が若いほど、親による気持ちの支援が必要です。

子どもが成長するにつれて、問題が起こるたびに子どもを慰める代わりに、子どもの気持ちが理解できること、そして子どもが自分で困難な状況に対処する方法を見つける手助けをすることを子どもに伝えるのもよいでしょう。

子どもが成長するにつれ、徐々に手助けを減らし、子どもが自分で状況に対応し、困難から立ち直るのに必要なだけの手助けをするようにしましょう。

自分自身を振り返りましょう

親自身が困難にどう対処するかが、子どもが困難にどう反応するかに大きな影響を与えます。悩んだり感情的になったりすることが時々あっても、自分の親は問題について話したり、問題を「課題」または「小さな失敗」と捉え、解決法を見つけることができる、と子どもが捉えることができると理想的です。時々失敗することは普通のことで、問題は解決することが可能だ、と子どもに教えることができるからです。 

あなたが子どもの時に、自分の親が困難に対処するよい手本ではなかった場合は、あなた自身も困難に対処することを難しいと感じるかもしれません。子どもを助けるに、私たち親自身にどんな支援が必要かを見極めることは、親としての役割の一つです。

家庭での子どもの難しい行動に対応するスキルや方法を親が身につける手助けをしていて、常に経験することは、このような手助けを通して、親が人生一般に対応する方法も身につけていることです。